ヘロヘロな日々

マイクさん

忙しくて、バタバタしていてなかなかお返事できませんでした。すみません。
仕掛け? 秘策? それ知りたいですね。でもね、患者はお医者さんをはじめとする医療サイドに、自分の命という人質を差し出しているわけですから、そう易々と楯突けるはずもありませんし、疑問をぶつけることすら躊躇われるのが普通ですね。従順な子羊を演じ続けなければならないのです(笑)

で、少々弱みを見せると、思いっきりつけ込まれて、脅されるのです。
ぼくもこの数週間そうでした。ぼくの前立腺がん疑惑騒動をお話ししましょう。
事の発端は5月31日。大腸がんの術後1年半の検査結果を聞きに行ったことでした。そこで他の臓器には異常はなかったものの、前立腺に影があり、血液検査の結果異常を示すPSA値も「微妙に高い」(医師)ことから、専門医の診察を受けることになったのです。そこまではお話ししましたよね。

この泌尿器科専門病院は、前立腺がんのロボット手術に定評があり、雑誌やテレビでも頻繁に取り上げられて、ぼくが行った日も待合室は診察待ちの患者であふれそうになっていました。その待合室には、前立腺手術の様子と、この病院の医者がいかに優秀かと紹介するビデオがエンドレスで流され、テレビの番組放送も流れているのですが、不安を抱える者にとっては、そのビデオが気になってさらに不安が募ることに……。壁には手術ロボット導入後の手術成功例が〜件とさも自慢気に……。不安を煽ろうとしているのか、安心させようとしているのか……。

待たされて、ヘトヘトになりかけた頃診察室に呼び込まれ、「じゃあ採血して、エコーを受けてください」と。それを済ませると、「エコーの画像をみると、前立腺はそんなに肥大してないのに、PSAが微妙に高い(5.27)ので、がんを疑わざるを得ないですね。MRIを受けてください」と。病院の中をあちこち回って、その度に不安が募って、挙句に「がんを疑わざるを得ない」という言葉に落ち込んで……。

「で、結果は後日ね〜」

って、また不安な日々を過ごすんかい!? みたいな……。早く白黒決着つけてくれんかいな、と。こういう不安は周辺にひろがるものですね。まわりのみんなをイヤあな気分にさせて、ちょっと最低の清水でした。

そうしてMRIの結果を聞く日になりました。良くても悪くてもこれで決着がつくと思ったのですが、「MRIの画像だけでは判断できないので、生検をやりましょう。2泊3日の入院になりますけど。そのために循環器系の検査を受けてください」と。なに、また検査か……。心臓エコーと負荷をかけた心電図は、機材がないので他の病院へ行けと。これでまた2日。あれま、なかなか白黒決着つかないな……。しかしなんで循環器系の検査など……。

別病院で検査を受けて診察終了間際に、その医者に聞いてみました。この検査は何のための検査なのかと。するとその医者、

「手術の全身麻酔に耐えられるかどうかの検査です」

と。あの、前立腺の生検って局部麻酔なんでしょ?とさらに聞くと

「ふふふふふふふふふ」

と妙な笑顔が返ってきました。なにっ!? もうすでに前立腺全摘の予定なのか!?
お願いだからぼくの不安を煽るようなことはやめて!と心の中で叫びながら帰ってきました。
そう言えば、あの泌尿器科、すぐに切りたがるって評判だったな……。頭に浮かんだのは壁に張り出された成功例の件数でした。ぼくもあの数字に「1」を積み重ねるのでしょうか……。
ということで不安でヘロヘロな日々を過ごしています(笑)