一昨日投稿の「命のコスト」はカール・ベッカーの発想に刺激されたと 昨夜 清水さんのラヂオ・バーン出演の最中のご多忙をいいことに 「ベッカー」についての見解をどうしても続きとしてお話ししたく 長文で投稿してしまいました
今夜もお忙しいのは当たり前でしょうと勝手に思い 「コスト」という言葉の使い方に 気になることがあったのでまたも連続投稿をと 日曜外出から戻ってきましたので 今からシツコイですが 一寸付け足しします
サイト検索で「命のコスト」は殆どなく「命の価値・値段・価格・プライス」としての見解や応用が多く見られます
詰まり 「命のコスト」は ベッカーのオリジナル発想でもなんでもなく 但し そんな発想をすべき時代がくると予測しただけなのかも知れません
それでもマイクは コストを原価と捉えるていて 何にごとにもコストを定量的に把握することが大事で しかも出来ると思っています
難しいのは コストに加え得る付加価値が何であって どう評価されて価値が決まるかです
価値は環境や個人個人の多様さに任せるべき定性的なことが多いので難しさや見解で違いが出るのです
マイクは プライスレスであっても コスト把握した上での見解の理由に関心があるのです
その理由の中に 人間の匂いを嗅げると思っています
最後に 命の価値のサイトにある内容を紹介して終わります
人々に金額をつけるという発想に私たちが嫌悪感を覚えるのは、近代的原理と一致するものだ。すなわち、「国連世界人権宣言」などの文書にまとめられたように、人命はみな平等であり、願わくは、平等に「プライスレス」であってほしい、という原理だ。
https://courrier.jp/news/archives/70188/から以下抜粋転記します
現実には 19世紀半ば、米国南部諸州で奴隷制が廃止される以前、「最高級の男性農業労働者」は1100ドルほどで売買されていた。いまなら3万ドルほどだ。
そして、値づけする人や根拠によって、その数字はそうとう変わりうる。命には一つの値段があるのではない。それどころか、たくさんの値段があるのだ。
あなたの死を防ぐためにいくら費やすべきかを算出したものがある。政府機関が、価値ある人命救助策を決定するうえで検討する数量がある。「統計的生命価値(VSL)」と呼ばれるものだ。英国運輸省の場合はこれを「防ぐことのできた死の価値」と呼んでいる。
経済協力開発機構は加盟国が150万〜450万ドルの値を使うことを推奨している。
米国ではVSLの平均が約900万ドルと算出されているが、それは経済学者が主に人々の行動から判断した数字だ。
英国では、人々にいくらなら払ってもよいかを単純に質問する手法が主流だが、英国運輸省はそれに基づいて180万ポンド(230万ドル)を算出している。
ヘルスケア提供者や保険会社は、医療介入の価値があるかどうかを決めるため、特定の金額でどれくらい適切な生活の質が得られるかを考慮する。
そこで用いられる基準は「質調整生存年(Quality-Adjusted Life Year=QALY)」と呼ばれる。完全な健康状態が1で死亡が0だとすると、まあまあの健康状態での4年間は2QALYsに等しい。
英国では、1年間の良好な生活には約2万〜3万ポンドの価値があるとされている。その価格幅は国立保健医療研究所(NICE)が設定しているものだ。NICEは英国の国民保健サービスで提供できる新薬や新治療法の策定を管轄している。
ソホスブビル(製品名ソバルディ)は肝炎の特効薬だが、この基準を満たし、認可された。一方、ベバシズマブ(アバスチン)は、余命3ヵ月の特定の癌患者に対して、化学療法と併用で投与する薬だが、認可されなかった。QALY当たり最低でも8万2000ポンドものコストがかかるからだ
これ位で最後にしておきます
ニュージャージーにあるラトガーズ大学のヘルスケア政策の専門家であり経済学者のルイーズ・ラッセルは言う。
「命に値段などつけられない、つけるべきではないと言う見解はずっとありました。それはつまるところ、実際はそうせざるをえないけれども、それを認めることはできないという意味です」
またこんな数字があった
https://www.hop-job.com/pharmacist/post-16464/#i
逆に、生きるため、つまり「死から遠ざかるため」に必要な金額として1つの目安になるのが「生涯医療費」です。日本人1人が、生まれてから死ぬまで、およそ2,700万円の医療費を必要としており、その約半分(約1,350万円)は70歳を超えた後の人生に充てられている、と推計されています。
以上参考になったかどうかこれからも考え続けられるかわかりませんが 少しは整理がついたと思っておくことにします
とかで 素人マイクがベッカーに期待していただけなのだと言うことでした
お騒がせして申し訳ありません