今日からラジカット(ALS 対応2種類の一つ)の点滴の第2クール10日間の点滴が始まった
その後は退院か継続かは 怖くてまだ未確認です
このまま棲みつきたいような そんなことさせてくれないのではないか 退院の方が楽しいのではないか まだ決断も了解もつかないくらい住み良いのは間違いない
今日もリハビリ3種類あり 風呂もあった
看護学校の実習生のお相手もあり 結構忙しいのはいいのですが リハビリだけでなく風呂場も付き合う熱心さで 背中ぐらいは実習させてあげなければと洗って貰いました
もう一つ今月の12日は 近代介護を築いたナイチンゲールの誕生日で 看護学校の1・2年生20人がコーラスで慰問されました
中に3〜4人が 重症の患者に泣きながら歌う生徒さんがいてたのですが 誰かが その純真さも色々知ったベテランになると こんなんになるんやと看護師と笑い合っていた
それくらい毎日毎日の職場を見る患者の方もお互い冗談なしではの現場なのです
そして今夜頂いた清水さんからのお言葉にハッと気付いたことがあります
それは前々から納得できていないのにそう信じようとばかりしてたことです
ネガティブマイクから脱出するために 何も考えずにただ「成るように成る」「あるがままに」ALSを受け入れようとしていたことです
そうではなく ALSにただ「向きあう」だけのことだと言われてやっと気付きました
お風呂も良かったが 今夜は もともと何にでも向き合うのを恐れないマイクなのに ただ考えることを放棄することだと誤解していたことから解放されて とてもいい気持ちで寝られます
序でですが 多様な命に価値判断することの意味に否定的な清水さんを知りながら いつかご意見をお聞きできると思い準備していたものを蛇足の多い文で 纏まりのないのを省みずそのまま追加します
「命にコスト?」
このテーマは 色々の側面から命を捉えるために カール・ベッカーに刺激され 何度も考えてきましたが 具体性のある結果には至っていません
マイクのブログのブログ内検索「ベッカー」で23件あります 「命のコスト」では 15件ありますが 難問のままです
特に裁判や保険などでは「命の値段」と呼ばれています
よく聞く言葉「人は皆、道徳的には平等である。しかし、裁判の中では人は平等ではない。」には 14条無視を平然と語る現実があるのです
マイクのブログ 2018/9/27「老人の生産性をも考えなければ」(最善の死とは) を転記することから始めます
『このブログでマイクが一番悩んでいることは 終末期とは言え 人の命の価値をコスト把握することが 果たして倫理的かどうかです
人としての限界に達したときに 延命治療にかける費用と 人として生きる価値を効用比較することに意義があることを前提として 安楽死を自己選択すべきだと信じているからです
終末期の老人の命のコストならまだしも? 障碍者などの弱者についてトリアージするようなことが相模原事件などで起こっている
ところが最近 杉田水脈衆議院議員が 性的少数者LGBTの人々を「生産性がない」などと書いた文章を掲載した新潮社の月刊誌「新潮45」が 更に同議員を擁護する特別企画「そんなにおかしいか『杉田水脈』論文」(同10月号)を刊行し 更なる批判を浴びて 新潮45は廃刊だという
LGBTが生産性がないとするなら 老人に生産性などある筈がない?
生産性だけで税金を使ってはいけないのではなく コストパフォーマンスの考えを忘れている杉田水脈とその擁護者のお粗末なのですが 老人のコストパフォーマンスはもっと分かりやすいし 延命治療経費や終末期の老人の可能性をコスト比較するのは容易です』
去年の秋に コストパフォーマンスを考えるところで終わっていますが 人間の価値や生きる意味が コスパだけではないのは分かってはいますが 総合的に 倫理的な判断の前には目安としての判断要因にしたいのです
子供を産めないLGBTが生産性だけを問われるのは間違いです
子供を産むことだけが人の価値ではないとしても また平等であるとしても子供の価値を抜きにしては判断できません
他の価値を数値化できるとは限らない難しさがあっても 裁判や保険での簡単にやられている値段を一つの目安としてマイクは先行させたいのです
コストベネフィット(費用便益分析)
朝日デジタル2016/4/16 にこうあった
医療とコスト 高額の薬が問う「命の値段」
1人あたり3500万円。これは非小細胞肺がん治療の分子標的薬・オプジーボの年間治療費です。4月4日に開かれた財務省の財政等の審議会に専門家の一意見として提示されました。
医療の世界でコストの話はタブーでしたが、今後はコストベネフィット(費用便益分析)の概念を導入せざるをえないでしょう。端的に言えば「その命に3500万円の価値があるかないか」。特にがんは年齢とともに罹患(りかん)率が上昇します。高額療養費制度の見直しはもちろん、新薬投与の年齢制限(高齢者には投与せず)も考えられます。
日経2017/10/9 にこうあった
イノベーション(技術革新)で「患者の命」が救われるならば、公的保険の対象として広く使えるようにすべきだろう。一方で技術革新のコストで「国家の命」が奪われるとしたら、どう考えればいいのだろうか。
その前に憚るのは 病院はビジネスです と言い切る現実です
病院運営が営利目的ではないと言いながら 経営はプラスでなければならない
療養型は儲からない
検査や手術で
ALSは儲からない
身障者や生活保護者は神様です
ルール通りに ミスのない 訴えられることないように ガードと記録を残しておく
要らぬことを喋らない 聞かれたことだけはしっかりと
マスクと手洗い
休みは休む
主治医をさておいては絶対避ける
今の院長は3年で黒字にするノルマのために
人員整理もして 多い空きベッドを埋めるために
優れた研究医が 営業活動も?
医師看護師不足レベル低下も止むなし
(マイクの無責任推測・創作)
それにしてもマイクは死に直面し 自殺のコストや医療費の無駄などしみじみ実感するばかりか 死ぬこと自体の難しさを 知り過ぎて 苦しさと不安を味わいました
「自殺のコスト」雨宮処凛 太田出版 (2015/4/9)『完全自殺マニュアル』の続編
「死ねない老人」杉浦敏之 幻冬舎 (2017/2/28) 「死にたくても死ねない高齢者」の悲惨な 現実
「障害者の経済学」中島隆信 東洋経済新報社(2011/9/2) 本書では、同情や単純な善悪論から脱し、経済学の冷静な視点から障害者の本当の幸せや福祉の現場の正しいインセンティブを考えます。
「これで納得!福祉のお金」早坂聡久他 ぎょうせい (2010/11/10)
命の値段 (講談社プラスアルファ新書) 山本善明 講談社 (2001/05)保険等