「 この視点が欠落すると、社会という化け物を跋扈させることにならないでしょうか。」には同感ですが 化け物にどう対処するかで悩むべきか悩まざるべきか マイクはその答えを見つけようとして更に悩んでしまっていたのです
(長年考えてきた社会を意識しての安楽死支援施設が 無駄な考えに終わってしまいそうに思うしかありませんでした)
個人の力を信じても 結果的には 成るように成るとしか実感できないのが多くの人の現実なのではないかと 思ってしまいます
このように考えてしまう多くの社会人は マイクのような根暗か自己中で生きていくことに自信がある人なのでしょう
社会はそのような人ばかりではないことを 自ら弱者になった今 信じられるようになったばかりか 愛や希望と 忘れかけたものまでいただいたのです
今日も 安楽死の話しをしたいのですが その前に 尊厳死で退院したいと決めてからは 自死することを考えることもなく この往復書簡で余裕ある療養生活を楽しんでいます
しかしそう思えると信じていた入院前とは違って 難病病棟で現場のの事実を少しですが知った今 尊厳死とはそんな甘いものではないと知ってしまったのです
そのことを知ってしまったことで 益々安楽死の必要性を 考える様になり 安楽死3連チャンをマイクに投稿させたのですが 一旦 尊厳死についての最近の思いを述べさせて下さい
尊厳死は確実に苦しい
それならなぜ緩和ケアをしない?
しないのではなく 痛みどころか延命措置する時点では どうしようもない苦しい状態に確実になるのにです!
マイクは病院で尊厳(自)死をできる可能性があると安堵して今の療養型病院を選んだのですが 入院してから直ぐに 現実を知ってしまったのです
マイクの球麻痺の進行を気にして どのような症状で延命するのかを医師に聞いてもはっきりせず まして嚥下での苦しみについては教えてもらえない
ところが看護師やリハ療法士などに聞くと 病院で亡くなったこともあると言う
相当苦しいはずです
60歳で発症し 1年で呼吸器をつけた増田さん(日本ALS近畿ブロック支部長)の話によると 初めっから拒否宣言していたのに 余りにも苦しいので 気が変わったのだと
最近では 透析者の心変わり事件が問題になっている
これも苦しむことを知ってしまったからなのです
今いる難病病棟よりきつい患者のいる病棟には 人工呼吸器の人や 寝たっきりもおられるそうですが 近づき難いのです
延命治療の範囲とは 意味とは
装置手術だけを言うのか
経口・点滴栄養や酸素マスクは対象にならないのか
症状のどのレベルから拒否できるか
本人や家族の承認があったとしても そのレベルは苦しんでからの医師任せでしかないのです
そのためにも 法制化は却って無用なのです
大往生のためには医師とかわらないのではなく 医師に緩和ケアだけをお願いすべきなのです
または出来ればの 安楽死が前提です
緩和を拒否した哲男さんのお父上には誰も 緩和を説得できなかったのは ご自身の意思を尊重されただけでなく 医師の患者・家族への説明責任逃れでもあるのです
緩和も延命なのですが 安楽死は延命ではないのです
モルヒネ緩和をしたがらない医師が殆んどなのです
生命維持装置 延命装置や処置は医療コストパフォーマンスのためでもあるのです
延命ストップを可能にするのは 積極的安楽死なのです
4月21日に友人の橘さんの話を聴きに行きました
義理の父親一人暮らし84歳が 11月にALSと分かり喋れず1月に胃ろうもせずに亡くなったが 大暴れしたと
「痛くない死に方」長尾和宏 ブックマン社 (2016/12/22)にはこうありました
ある葬儀屋さんがこんなふうに言っていました。
「自宅で平穏死した方のご遺体は軽い。 でも、大学病院で亡くなられた方のご遺体はずっしり重いんです」
実は、枯れて死ぬ最期(平穏死)と、溺れて死ぬ最期(延命死)では10キロ以上の体重差があるのです。
どちらが痛くて苦しいかは……言うまでもありません。
しあわせでご立派な橋田や長尾の死は理想ですが 貧乏人には夢のような(最善の)死ですが これからはその様には死ねない(最悪の)死の 47万人が2030年には娑婆に溢れるのです