「何を臆病なことを!」

最後まで明日を自分の目で見ようとしていたマイクさん

マイクさん

あなたが旅立ってからまる2年が経ちました。今日は祥月の命日ですね。先だってご家族が集まって3回忌の法要を終えられたと聞きました。2年も経つと悲しみというものは、グッと薄れてしまうものなんですね。僕は家族でありませんでしたが、マイクさんを失ったことは言葉にできないくらいに痛手でした。それでもあなたを失った悲しみは日に日に薄れていくのです。僕の日常にあれだけ強く存在していたあなたが、最近はたまにしか顔を見せなくなってしまった。ええ、わかっていますよ。これはどこまでいっても僕の問題なのです。

「最後まで社会との関わりを持ち続けましょう」
「決してあきらめないで。僕は決してあきらめさせませんから」

僕が言い続けてきたこんなふうな言葉にどれだけの意味があったんだろう、どれだけの力があったんだろう。そんなことばかり考えてしまいます。
でもね、僕が何を言ったかより、マイクさんが僕に見せてくれたありのままの方が確実に大きな意味、大きな力を持っていたのだとあらためて感じさせてもらってます。3回忌とかって、きっとそんな僕みたいな人間のためにある節目なんでしょうね。

マイクさんに、呼吸器をつけてボランティアのサポートを得て地域で一人暮らしをしましょうと強力に進めた人たちがいました。あの人たちは今どうしているのかなと思います。あれだけサポートすると言いながら、あれだけ一人暮らしをすすめながら、実はマイクさんの苦悩を一つも理解していなかったのだと思えてなりません。マイクさんがなくなったあと、あなたのことをどれほど思っているかなど、考えるのも虚しいなと思います。マイクさんが旅だったあの暑い夏の日のことなんて、もう忘れてしまっているに違いありません。多分それで普通のことなんでしょうが。

最近ようやくあなたの死を目前にした思いがなんとなく想像できるようになってきました。きっと時間がそうさせてくれているんでしょうね。僕はといえば、消化器系、前立腺双方の検査数値が思わしくなく緊張した夏を過ごしています。

ここまで書いて、「何を臆病なことを!」とマイクさんの笑顔が思い浮かびました。ふふふ。ほんとうに弱っちいですね。あなたのように、もうちょっと強くなりたいと思います。

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