あたりまえの日常の中で

マイクさん

マイクさんが旅立って2週間以上が経ちました。

僕は鹿児島にもどり当たり前ですが、日常にまみれています。でもこの往復書簡に書き込んだら、マイクさんが返事を書き込んでくれそうな気がして……。そんなはずないのにね、と自分に言い聞かせながら少しだけさみしい気分を味わっています。

この2週間、マイクさんが闘っていた1年半、あるいは2年と比べると、とんでもなく短い時間です。父の場合は半年足らず、166日でした。マイクさんはその4倍の時間を闘い続けたのですね。僕はこの11月に手術からまる3年ですが、僕の場合は生きるための闘いを続けているわけです。これがもし、勝てる見込みのない闘いだとしたら、僕はここまで頑張れただろうかと、マイクさんと父のそれぞれの闘いの日々を振り返りながら思いました。

マイクさん

旅立つマイクさんを見送るご家族に、涙はありませんでした。闘っている最中に、流れる涙はあったかもしれません。しかし旅立たれてからの涙はなかったのです。おそらくご家族の誰もが、マイクさんが闘いながらもよく生きられたことを知っていたからでしょう。そうして自分で決めた通りの死に様を実現されたからだと思います。

ご家族は誰もが、尊敬を持って見送り、誇りを持ってマイクさんの最後の日々を思っているに違いありません。僕もそのひとりです。

僕は尊敬と誇りを持って、マイクさんと出会ってからの1年半の日々と、死を目指してそれでも生きるという意味を文章にする作業に取り掛かりたいと思っています。

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