マイクさん
〈胃瘻造設でスッカリ痩せて筋力が落ちたのか、加速度的に弱っています〉
進行が思った以上に速いようで心配しています。ぼくがそうなのに、マイクさんご自身はもっと不安だろうなあと。どういうふうに声をかけていいかよくわかりません。ただ、まだまだ頑張ってほしいと思うばかりです。
ぼくはといえば13回まで治療を終えました。あと24回です。倦怠感とか体の不調とかといった副作用の自覚症状はありません。というか、自分では気づいてないだけかもしれませんが。強いて言えば排尿と排便が少々煩わしい状態になりつつあります。出が悪くなり、しかもどちらもいきたくなると我慢がきかなくなるという、少々困った感じですね。
車や電車で移動するときには、尿もれパッドが必要になっています(笑 こっちの方は、ぼくも加速度的に弱っているかもですね。ぼくの弱り方は少々滑稽だなと思いますが、それはぼくの性格にもよるのでしょうね。同じようなことで、深刻に悩んでいる人も少なくないですから。ぼくは自らのために尿もれパッドの換えと専用のゴミ袋を持ち歩くようになりました。
〈それに最近は殆ど意思疎通ができない状況を次々体験するばかりの日々です〉
なんだかマイクさんのいう〈生き地獄〉が徐々にはじまっているようですね。でもね、ぼくもそんな感じです。ぼくは〈がん〉という厄介者に魅入られたのかもしれません。いまは2つ目の〈がん〉と向き合っていますが、これが2つで終わるのかどうかちょっと不安です。でも、母も生涯(まだ元気で生きておりますが)で6つの〈がん〉と向き合ってきました。そのDNAを考えると、ぼくもそうなるのかなあと。
でも、落ち込んだり悲観したりとかはありません。〈がん〉も2つ目ともなると、そんなに動転も、右往左往もしないものです。腹がすわってきたというか。どうにかなるというか。どうにでもなれというか。そんな感じです。
〈ところでパーキンソンの話し易くする薬の効き目があれば 気切を急がなくなるかも知れませんが。もう少し喋れたらです〉
〈がん〉の治療法でもそうですが、難病の究明、治療法の開発、薬の開発など、はどんどん進んでいくように思います。それこそ加速度的にね。そこに希望を託すのも悪くないのではないかなと思います。だから1日でも長生きしたいなあと思います。