てげてげに楽しみましょう!

マイクさん

お孫さんの晴れ着姿、いかがでしたか? 目を細めていらっしゃるマイクさんの表情が浮かびます。そうして思いました。人生どんな困難に見舞われても、何がしかの楽しみ、幸せは必ずあると。

考えてみれば、今のぼくにとってそんなものがあるだろうか……。そんなふうに思ってしまうと、あらら、全くないやと思わざるを得ませんが、実はその逆で生きているということ自体がうれしくて、楽しい、幸せなことなんだと思いました。気づくのが少々遅いかもしれませんが。

〈ALSには頑張り過ぎ禁物ですがエンジョイの為なら頑張ります〉

これはすべての人にあてはまることではないでしょうか。みんな頑張り過ぎてないかって。頑張りに見合うだけのエンジョイはあるのだろうかって。
鹿児島にはとってもいい言葉があって、「てげてげ」っていうんですけど、意味としては「だいたい」「適当」「ええかげん」みたいな感じです。一見マイナスなイメージがありますが「ちょうどいい頃合いに」「ほどほどでいい」という、プラス思考で使うことが多いかな(よそ者ですので、そこんとこはよくわかりませんが)。

〈頑張らねばと思っても気力をキープ出来るか自信が萎みそう〉

だから、そこ、てげてげでまいりましょう。
ぼくは今日から放射線治療が始まります。1日のうち、ほんの2時間ばかり割かれるだけです。でも、それがほぼ1日のど真ん中の時間帯で、動きを大きく制限されます。さらにどんな副作用、影響があるのかもさっぱり見当がつきません。それをこれから7週間あまり毎日続けることになります。副作用で倦怠感が出る前に、面倒臭くて怠くなりそうです(笑)。まさに〈頑張らねばと思っても気力をキープ出来るか自信が萎みそう〉です。

でも問題はここからですね。ぼくの場合は頑張り甲斐があります。頑張ればなんとかなるという希望があります。そういうぼくがマイクさんのことを思うと、とても切なくつらい気持ちになります。なんだかよくわからないけど、申し訳ないなあという気分にさへなります。だからいうべき言葉を見失ってしまうのです。

ああ、何を言ってるんだろ、ぼくは。
ここはもっとマイクさんを励まさなきゃいけないとこなのに。何も言えない、何もできないかもしれない。でもぼくは、ちゃんと見たいと思っています。マイクさんのこれからの事実を、これからのすべてを、たとえ離れていようと、ちゃんと見続けていきたいと思っています。

だから共にあると思ってください。病と共に闘おうなどとは言いません。ただ共にあるだけでいいです。言葉を交わし、前向きにも後ろ向きにも、思いを通わせ、思いだけでもただ共にある。それだけでも続けていきたいと思います。

ぼくだけじゃないと思います。マイクさんと共にありたいと思う人は、ご家族だけじゃなく大勢いるんじゃないかな。ご家族はもちろん、そういう人たちと思いを共有するためにも、ここにありのままの思いをぶつけてください。
〈自信が萎みそう〉
〈気力も落ちて往復書簡の話題も思いつきません〉
辛いけど、そういうありのままの思いを、これからはもっと聞かせて欲しいと思いました。

いいことも悪いことも、楽しいことも苦しいことも、言葉にして思いを伝えて、頑張り過ぎずに、共に生きましょう。てげてげに楽しみましょう!てげてげに!

Share this...

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です